■ 代表的な使用方法
トレードステーション2000iの代表的な使用方法は、プログラムを書いて、売買シグナルを確認、検証することです。
■ PowerEditor(パワーエディター)の活用
トレードステーション2000iには、EasyLanguage PowerEditior(イージーランゲージパワーエディター)が付属されています。プログラミング言語のイージーランゲージを使って、パワーエディターにプログラム(売買条件)を書いていきます。このパワーエディターは、イージーランゲージの編集用ソフトにあたります。

■ 売買戦略の記述
簡単なプログラムを紹介します。
(1)買いエントリー条件
買い条件:「バーの終値が前日の高値よりも高い場合、成り行きで1枚買い」
これをイージーランゲージ(プログラミング言語)で表現すると次のようになります。中学生レベルの構文です。
If Close > High[1] then Buy 1 contract next bar at market;
(2)決済条件
決済条件:「バーの終値が前日の高値よりも低い場合、成り行きで1枚決済」としました。
これをイージーランゲージ(プログラミング言語)で表現すると次のようになります。
If Close < High[1] then ExitLong 1 contract next bar at market;
(3)用語の解説
買いエントリー条件のイージーランゲージコードの解説です。

(4)チャートに適用
上記の買いロジックをチャートに適用します。記述したプログラムの条件に合致した場合、チャート上に売買シグナルを確認できます。

(5)パフォーマンスレポート
上記の買いロジックをチャートに適用した場合のパフォーマンスレポートです。短期間での検証ですが、有効に機能していたことがわかります。カッコ(赤記)で表示された金額はマイナスを意味します。なお、各金額に「$」マークがついていますが、これは「円」に読み替えてください。この部分は日本語化されません。

検証の基になるデータが豊富にあれば、ご自身の確認したい期間ごとに、はたまた、曜日ごと、月ごとなどでも成績を見ることが可能です。買い戦略、売り戦略などに区分することもできます。
(6)パフォーマンスレポートの内容
上記のパフォーマンスレポートにおける主要項目の説明です。
①Total Net Profit:全検証期間で得られた総損益。総利益-総損失で計算。
②Total # of Trades:トレード回数。Number winning tradesは勝ちトレードの回数、Number losing tradesは負けトレードの回数。
③Percent profitable:勝率
④Largest winning(or losing)trade:最大の勝ちトレード(または負けトレード)の額
⑤Average winning(or losing) trade:1回当たりの平均損益の額
⑥Ratio ave win(or ave loss):損益レシオ。1回当り平均利益÷1回当り平均損失で計算。勝ちトレードと負けトレードが同数だとした場合に、1円の損失に対していくら利益を上げることができたかを示す指標。
⑦Max consec. Winners(or losers):最大連続勝ちトレードと最大連続負けトレードの回数。
⑧Max intraday drawdown:日中の含み損益までを加味した最大ドローダウン。
⑨Profit Factor:プロフィット・ファクター。総利益÷総損失で計算。1円の損失に対していくら利益を上げることができたかを示す指標。